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お役立ちコラムCOLUMN

うまくいっている職場はここが違う! 外国人雇用後の留意点

外国人材の採用が決まったら、次の課題は職場への定着です。日本という異国で働く外国人スタッフだけでなく、現場で一緒に働く日本人スタッフが戸惑うことも……。スタッフ全員が長く、意欲を持って働けるよう、しっかり受け入れの態勢を整えることが大切です。

留意点1 孤立や疎外感を招かない! コミュニケーションの機会を多く

スタッフ同士が自然に交流できる場を提供する

外国人スタッフと日本人スタッフの交流のために、ランチタイムを共有したり、定期的なレクリエーションやイベントなどを積極的に開催しましょう。業務上の接点がないスタッフなどさまざまな人との親交のきっかけにもなります。お互いに相手の国の文化や傾向の違いが理解し配慮できるよう、異文化勉強会を催すのもひとつです。

同期や先輩社員によるサポート制度

年齢の近い同期でバディを組ませたり、先輩社員がメンターになる制度をつくる企業が多くあります。上司には言いにくいことや日常で感じる悩みを気軽に相談できる相手がいることで、外国人スタッフの悩みや不満をすいあげたり、不安を軽減できます。また疑問に対する適切なアドバイスによって業務がスムーズになる効果も見込めます。

地域イベントに積極的に参加を

お祭りやスポーツ大会など地域と交流できる機会を設け、参加を促しましょう。地域コミュニティの一員になることで外国人スタッフに安心感が生まれ、居住意識が高まります。また地域住民の理解にもつながり親交を深める良い機会になるでしょう。

留意点2 意思疎通を円滑に 「やさしい日本語」のコツをつかむ

婉曲表現は避け、具体的に、理解しやすく

外国人スタッフとの会話ではあいまいな表現ではなく、内容を具体化し、さらに理由や目的まで説明することで、理解度が格段に上がります。例えば、「あなたにできないわけではない」(二重否定)や、「なるべく早く」(納期があいまい)などは、外国人が理解しづらい表現であり、避けるようにしましょう。「言わなくてもわかるだろう」「一度伝えたから」と思わず、重要なことは繰り返し伝えることが大切です。話すときははっきりとした口調で表情豊かに、ジェスチャーを取り入れるなど、相手に伝わりやすいコミュニケーションに努めましょう。

業務マニュアルや掲示の表記に工夫を

外国人スタッフにしっかり理解してもらいたい業務マニュアルや掲示については、ひと目で内容が伝わるようにイラストを使用したり、多言語表記するのがおすすめです。職場の安全衛生にかかわるキーワード(「危ない」「さわるな」など)については、日本語でしっかりと理解しておいてもらいましょう。

留意点3 ミスマッチを起こさない! この先も働きたい職場環境へ

定期的な面談でキャリア形成をサポート

外国人材はキャリアに対する明確な計画を持っていることが多いので、本人が成長や貢献を感じられるよう、定期的に将来のキャリア設計や目標設定をヒアリングし、共有できる場を設けましょう。本人の展望に対する、企業の具体的な考え方を丁寧に説明することが信頼アップにつながります。

日本語能力やスキルアップの学びを支援

日本語能力の不足は本人にとっても、一緒に働く日本人スタッフにとってもストレスや負担に。企業は日本語研修や講習を受けられる制度を設けて、常に外国人スタッフの日本語学習をサポートしましょう。また普段から外国人スタッフの日本語に間違いがある場合には、指摘して正しい日本語を教えましょう。周囲の協力的な姿勢は、本人の日本語能力や学習意欲の向上につながり、よりスムーズなコミュニケーションへと導きます。実務分野においても、より専門性を高める研修を定期的に行ったり、スキルアップにつながる仕事の機会の提供を。自身のステップアップを実感できることで、より前向きに仕事に取り組めるでしょう。

長期休暇や評価制度の整備

出身国の風習に合わせて一時帰国できるよう、長期休暇を取得できる制度を整えましょう。外国人スタッフが働きやすさを感じられる企業の柔軟な対応が、その後の活躍や定着につながります。また、外国人スタッフも納得できる公正な評価制度を設けることも必要です。外国人スタッフだけでなく、全社員のモチベーションアップに期待できます。

外国人材の早期離職の原因は、現場での対応に対する不満のことが多いです。企業は外国人スタッフと日本人スタッフ、ひとりひとりがともに活躍できる取り組みを行いましょう。

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